デビル ― 2007年08月13日 02時57分48秒
原題"The Devil's Own".
ハリソン・フォードとブラッド・ピットの共演なのだが,それはともかく,思ったよりも面白いストーリーであった.若干,ハンニバル・ライジングとかぶるようなストーリー構成なのだが,あちらよりもずっと分かりやすい.その代わりに元になっているアイルランド問題の根の深さがあまりわからないのが残念.
まぁでも娯楽映画としては十分であろう.
ハリソン・フォードとブラッド・ピットの共演なのだが,それはともかく,思ったよりも面白いストーリーであった.若干,ハンニバル・ライジングとかぶるようなストーリー構成なのだが,あちらよりもずっと分かりやすい.その代わりに元になっているアイルランド問題の根の深さがあまりわからないのが残念.
まぁでも娯楽映画としては十分であろう.
ザ・フライ ―特別編― ― 2007年07月17日 03時07分08秒
整理していて,発掘されたまだ見ていなかった映画.記憶によれば3年以上前に購入したはず.
ストーリーはよく知られた話である.最初の映画(蝿男の恐怖)から約50年,このリメイクからすでに20年以上が経過しているのだが,20年前でこのSFXはすごい.最後は見ていて気持ち悪くなるほどの迫力であった.
ストーリー的には,まぁそれほど見るものがあるわけでもないし,よく考えると突っ込みどころ満載のストーリーではあるのだが,それはそれとして,ホラーとしては良く出来ている.
映画なのに100分を切っているのもなかなか良い.この映像をこれ以上見せられるのも結構辛いし.
ストーリーはよく知られた話である.最初の映画(蝿男の恐怖)から約50年,このリメイクからすでに20年以上が経過しているのだが,20年前でこのSFXはすごい.最後は見ていて気持ち悪くなるほどの迫力であった.
ストーリー的には,まぁそれほど見るものがあるわけでもないし,よく考えると突っ込みどころ満載のストーリーではあるのだが,それはそれとして,ホラーとしては良く出来ている.
映画なのに100分を切っているのもなかなか良い.この映像をこれ以上見せられるのも結構辛いし.
エラゴン ― 2007年07月08日 01時41分55秒
エラゴンっていうのは主人公の名前.彼がふとしたことでドラゴンの卵を手に入れてしまうところから始まり,彼がドラゴンと共に悪を倒していく,というまぁ勧善懲悪の典型的なお話.
なぜ彼がドラゴンの卵を手に入れたのか,という理由は結局分からなかったのだが,それ以外は基本的には簡単な話であった.CGはなかなかよく出来ているのだが,どうもカメラワークがよろしくない.PCで見ているのがいけないのかもしれない.
この映画,三部作の第一作らしいのだが,うーん,この後の展開ってまぁ読めるよねぇ….まぁ続編を見るかどうかは,出てから考えよう.
なぜ彼がドラゴンの卵を手に入れたのか,という理由は結局分からなかったのだが,それ以外は基本的には簡単な話であった.CGはなかなかよく出来ているのだが,どうもカメラワークがよろしくない.PCで見ているのがいけないのかもしれない.
この映画,三部作の第一作らしいのだが,うーん,この後の展開ってまぁ読めるよねぇ….まぁ続編を見るかどうかは,出てから考えよう.
The Departed(ディパーテッド) ― 2007年06月25日 02時02分00秒
2006年アカデミー賞4部門受賞作らしい.
マフィアに潜入した警察官と,警察に潜入したマフィア.それぞれの緊迫した生活を描きながら,それが徐々に交錯していく,という話.とはいえ,潜入したスパイがシンプルに携帯電話のメールで超重要機密を(悪事の最中に)リークしていたり,ということでテクノロジー的にはあまりに単純ではある.
それでも,前半から中盤にかけては緊迫したストーリーでそれなりに面白かった.後半に入って,これから盛り上がるのかと思いきや,うーん.まぁ意外性はあるのだけれども.
ちなみに,最後に誰がなにをするか,という私の予想は大きく外れてしまった.予想外,という意味では予想外のエンディング.
マフィアに潜入した警察官と,警察に潜入したマフィア.それぞれの緊迫した生活を描きながら,それが徐々に交錯していく,という話.とはいえ,潜入したスパイがシンプルに携帯電話のメールで超重要機密を(悪事の最中に)リークしていたり,ということでテクノロジー的にはあまりに単純ではある.
それでも,前半から中盤にかけては緊迫したストーリーでそれなりに面白かった.後半に入って,これから盛り上がるのかと思いきや,うーん.まぁ意外性はあるのだけれども.
ちなみに,最後に誰がなにをするか,という私の予想は大きく外れてしまった.予想外,という意味では予想外のエンディング.
サイドウェイ ― 2007年06月04日 01時09分16秒
ワインには詳しい口先ばかりの男と結婚直前の女好きな男.だらしない二人がワインの産地を旅する物語.
なんというか,どちらもだらしないはずなのだが,どちらかがダメな時はもう一方はものすごくしっかりしていて,まるで相互補完的.で,その様がどこぞの誰かを思い出させる.
そういう意味で,個々の行動は決してよろしくないものの,友情というのはこうあるべきなのだろうな,と思わせる内容.
見終わってなんとなくさわやかさが残る.よい映画だと思った.
なんというか,どちらもだらしないはずなのだが,どちらかがダメな時はもう一方はものすごくしっかりしていて,まるで相互補完的.で,その様がどこぞの誰かを思い出させる.
そういう意味で,個々の行動は決してよろしくないものの,友情というのはこうあるべきなのだろうな,と思わせる内容.
見終わってなんとなくさわやかさが残る.よい映画だと思った.
ハンニバル・ライジング ― 2007年05月27日 01時36分28秒
確か,レッド・ドラゴン,羊たちの沈黙,ハンニバルは読んだ.ということで結構期待して読んだ.読んでいる最中で映画も見てしまった.
翻訳の影響もあるのかもしれないが,美しい言葉で書こうという努力が見て取れる(見て取れる時点で,まだまだ,ということでもある)文章で,非常に血みどろの世界を描いた,という感じ.
美しい言葉にする過程で日本文化とか日本の伝統を入れてみた,という感じか.よく勉強しているなぁ,とは思うが,イメージ先行の感は否めない.
映画は2週間ほど前に見たのだが,不満なのはマダムを演じているのが日本人でないこと.作品としては結構好き,だがもう一度観たいと思うほどでもない.
ストーリー的には本の方がよいと思う.個人的には映画→本という見方をする方がいい作品かな,という気がした.
翻訳の影響もあるのかもしれないが,美しい言葉で書こうという努力が見て取れる(見て取れる時点で,まだまだ,ということでもある)文章で,非常に血みどろの世界を描いた,という感じ.
美しい言葉にする過程で日本文化とか日本の伝統を入れてみた,という感じか.よく勉強しているなぁ,とは思うが,イメージ先行の感は否めない.
映画は2週間ほど前に見たのだが,不満なのはマダムを演じているのが日本人でないこと.作品としては結構好き,だがもう一度観たいと思うほどでもない.
ストーリー的には本の方がよいと思う.個人的には映画→本という見方をする方がいい作品かな,という気がした.
父親たちの星条旗 ― 2007年05月06日 02時34分54秒
なんというか,やはりというか,「硫黄島からの手紙」に比べて,ストーリー性が強いと思う.実は主要登場人物は誰が誰だかよくわからなかったのだが,それでも十分に面白かった.もう一度,誰が誰だかわかるようにして見なくては,と思った.
少なくともこちらを作るモチベーションが最初にあって,それに合わせた形で「硫黄島からの手紙」が作られたように思われるし,作りもそうなっている気がする.それだけこちらは良く出来ていると思う.
こちらを後から見て,あぁ,こういう関連付けなんだ,と思わせられるところはあったという意味では「硫黄島2部大作」と呼ぶのもわからんではないが,それはあくまで製作側の視点かも.少なくとも「硫黄島からの手紙」には星条旗の部分は出てこないし,父親たちの星条旗にはもちろん手紙は出てこない.まぁどちらも大作であることに異論はないが,同じようなシーンなら二つまとめて作ってしまったほうが,とかその方が話題性が,という感じで作られている気がするのも事実である.
少なくともこちらを作るモチベーションが最初にあって,それに合わせた形で「硫黄島からの手紙」が作られたように思われるし,作りもそうなっている気がする.それだけこちらは良く出来ていると思う.
こちらを後から見て,あぁ,こういう関連付けなんだ,と思わせられるところはあったという意味では「硫黄島2部大作」と呼ぶのもわからんではないが,それはあくまで製作側の視点かも.少なくとも「硫黄島からの手紙」には星条旗の部分は出てこないし,父親たちの星条旗にはもちろん手紙は出てこない.まぁどちらも大作であることに異論はないが,同じようなシーンなら二つまとめて作ってしまったほうが,とかその方が話題性が,という感じで作られている気がするのも事実である.
硫黄島からの手紙 ― 2007年05月02日 02時32分10秒
外国人が作った日本の戦争の映画である.がしかし,外国人が作った,という胡散臭さというか,外国から見た日本臭さが強調されているというありがちな雰囲気は感じなかった.
この映画で,硫黄島をめぐる戦争で日本側が奮闘した,ということはわかるのだが,時間的な感覚がよくわからない.DVDパッケージには40日間も守り抜いた,とあるのだが,それほど長く戦っていたのか,というのはパッケージを見るまでわからなかった.
それにしても,圧倒的に劣る戦力でよく戦い抜いた,というのは正しく表現されるべきだし,比較的よく描かれているとも思う.ただし,これを見る限りにおいては,日本兵が100人くらいしかいないように見える,とか,日本兵の戦意というか戦い方に関する描き方が甘いのではないか,といった点に若干の問題はあるかもしれない.
なかなか評価が難しい映画である.というか,戦争映画を中立的視点で描くのは難しいのね,ということがわかる,というべきか.
この映画で,硫黄島をめぐる戦争で日本側が奮闘した,ということはわかるのだが,時間的な感覚がよくわからない.DVDパッケージには40日間も守り抜いた,とあるのだが,それほど長く戦っていたのか,というのはパッケージを見るまでわからなかった.
それにしても,圧倒的に劣る戦力でよく戦い抜いた,というのは正しく表現されるべきだし,比較的よく描かれているとも思う.ただし,これを見る限りにおいては,日本兵が100人くらいしかいないように見える,とか,日本兵の戦意というか戦い方に関する描き方が甘いのではないか,といった点に若干の問題はあるかもしれない.
なかなか評価が難しい映画である.というか,戦争映画を中立的視点で描くのは難しいのね,ということがわかる,というべきか.
ニューシネマパラダイス[完全オリジナル版] ― 2007年04月23日 00時34分57秒
最初は,町の映画館の技師と子供のほのぼのとしたストーリーだと思っていたのだが,後半になってから,映画館の出来てから壊れるまでのストーリーと,子供の人生と恋愛を重ね合わせたストーリーなんだということに気がついた.
いろいろなことが起こりながら,最初は非常にゆっくりと時間が経過するのだが,だんだんと時間は加速度的に過ぎて行き,最後はあっという間に30年が経過して,感動的なエンディングとなった.悲恋かと思いきや,必ずしもそうでもなく,子供は人生を成功したのかといえば,必ずしもそうでもない.現実の人生のような,そうでもないような,複雑な映画である.
しかし長かった.
いろいろなことが起こりながら,最初は非常にゆっくりと時間が経過するのだが,だんだんと時間は加速度的に過ぎて行き,最後はあっという間に30年が経過して,感動的なエンディングとなった.悲恋かと思いきや,必ずしもそうでもなく,子供は人生を成功したのかといえば,必ずしもそうでもない.現実の人生のような,そうでもないような,複雑な映画である.
しかし長かった.
存在の耐えられない軽さ ― 2007年03月12日 02時35分32秒
プラハの春をテーマに,その中を生き抜いた3人の生活を描いているのだが,とにかく長い.描写と対照的に重いテーマを扱っているために評価が難しいのであるが,最後の方はちょっとダレる感じがしてしまった.
なにがいけないかというと,不幸な中でも,それなりに幸せを得てしまった状態になり,そこで終わらないこと.終わらないということは最後にはやっぱり不幸になるんだろうなぁ,という予感を抱かせるわけで,最終的にはやっぱり…となる.
どうしてか(タイトルの影響か?),フランス映画っぽいイメージだったのだが,必ずしもそうではないようである.著者はフランスに亡命していたらしいが.
なにがいけないかというと,不幸な中でも,それなりに幸せを得てしまった状態になり,そこで終わらないこと.終わらないということは最後にはやっぱり不幸になるんだろうなぁ,という予感を抱かせるわけで,最終的にはやっぱり…となる.
どうしてか(タイトルの影響か?),フランス映画っぽいイメージだったのだが,必ずしもそうではないようである.著者はフランスに亡命していたらしいが.
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