イタリア六日目2006年03月17日 07時09分59秒

テイスティングしたワイン.独特の味だった.
朝イチでセキュリティのセッション.基本的には興味の対象外である.その後はパネルディスカッション.ディスカッションに到達するまでが長くて….というかあんまりディスカッションする気ないのでは?という感じ.パネラー同士のディスカッションはあまりなく,フロアの人の質問にパネラが答えるだけという感じ.あまり面白くはない.

読めないほど字が小さいスライドを多用している人がいる.パネラでこうだというのはちょっと意外.デジカメでとってそれを拡大すればかろうじて読めるという感じ.

続いてShort Paperのパラレルセッション.意外に興味深い発表があったりしたが、発表スタイルに疑問のあるものもあり.

昼食後,アーキテクチャ&プラットフォームのセッション.だんだん参加者が増えてきたためか,無線LANがつながりにくくなってきた.結局,最初から最後まで,無線LANが安定して使えることがなかったのが結構不満.

最後は自己組織化ネットワークのセッション.

最後から二番目に指向性アンテナを使った発表があった.面白いかも,と少しだけ期待して聞いたのだが,内容はTDMAと指向性アンテナを組み合わせて効率的な通信(ルーティング)を行おうという提案.文字が小さくてとても見えないので詳細がイマイチよくわからんし,あまり新しい提案とも思えない.何より,ありえないくらい小さな文字のスライドで発表するのはいったいどういう考えなのだろうか(考えていないような気がするが).お陰で目がものすごく疲れる.

最後の発表はわれわれの研究と発想が非常に似ている.あまり大したことのない研究かもしれないと思っていたのだが,少なくとも参考にはなる.ただ,質問がなかったので,トレンドから外れた(あるいは外れつつある)研究なのかもしれない(というかたぶんそうなのだろう).

全セッション終了後,ベストペーパー賞の発表.本来一件のはずが,二件が選ばれるという事態になったらしい.タネンバウムの論文が外界に与えたインパクトが大きいという理由で苦肉の策,という気がしないでもない.非常に政治的かもしれない.マークワイザー賞(本来のベストペーパー賞)とハイインパクト賞(タネンバウムの論文)ということになったらしい.

その後はワイン・テイスティングというクロージングセレモニー.5種類のワインが振舞われた.それなりに味に違いがあるものが選ばれており,私でも楽しめた.ただ,結構たっぷり注がれてしまうので,全種類味わうころにはすっかり酔っ払い状態.

ほろ酔い気分で帰ろうとしたら,学会のバスはないらしい.仕方なく,最寄のバス停まで歩き,チケットを自動販売機で買おうとしているところにバスが到着.バスの運転手がチケットを売ってくれるようだったので,あわてて乗り込んで車内でチケットを購入.事前に購入すると0.85ユーロなのだが,車内で買うと1.5ユーロらしい.ちょっと面白いシステムである.

夕食は駅前のホテルのレストランで.結局ここでもまたワインを飲んでしまう.なんだか飲んだり食べたり,はすごく充実している感じ.毎日飲んでいる….いや,仕事も充実していますが.