亀 かめ KAME2005年11月09日 02時28分21秒

KAMEプロジェクトが完結とのこと.WIDEプロジェクトを中心として,国内の大学,企業が次世代プロトコルの実装において中心的な役割を担ってきたという意味で,高く評価したい.

我が大学が無関係(当然,私も無関係)なのはちょっと残念.まぁ現状でそれだけの力がないので仕方がないか.

まだオフィスも自宅も,IPv6環境に移行する予定はない(こんなこと言っている時点でだめ?)のだが,ちょっと試してみたい今日この頃….ただ,最近そういう時間が取れないからなぁ.

シミュレーション2005年11月09日 03時24分17秒

シミュレーションの環境についていろいろ考えている.

研究内容からして,いろいろと動くもの(オブジェクト)があって,その上で通信を行う,というシミュレーションが多い.とすると,シミュレーションによってはオブジェクトの動き方にいかにリアリティを求めるか,という点に多大な労力が必要(ケース1)なわけだが,その割に結果に与える影響がほとんどなかったりする.

あるいはその逆に,リアリティのある動き方自体があまりきちんと解析されていないために,シミュレーションに好都合な動き方を用いる(ケース2)ことが主流になっていて,それがために評価の妥当性に疑問がある場合もある.

さらには,シミュレーションの妥当性を評価するための解析に好都合だから,という理由で解析しやすい環境のシミュレーションになってしまう,というケースもある(ケース3).この場合,オブジェクトの動きも没個性というか,個々であまり特徴があるとうれしくない(解析しにくい).

考えてみると,昔(…というほど昔でもない),シミュレーションの勉強を始めたころは,結構なんでもかんでもポアソンだった.これはケース3に相当するわけである.まぁ解析はほとんどしていないわけだが….

で,例えば最近流行り(?)のランダムウェイポイントなどはたいていケース2にあたる.

ということで,そろそろケース1をまじめに考えた方がよいのではないだろうか.やっぱり道路の車線数が3とかってのはあまり妥当ではないというか非常に限られた状況でのシミュレーションにしかならない気がするわけである.