背中の痒みと文明2008年04月17日 03時26分02秒

月曜日深夜のNHKで,睡眠時無呼吸症候群に関する番組をやっていた.いわく,人類は石器を使うようになったことで,固いものを食べる必要がなくなり,結果としてあごが退化した.これによって,舌と咽頭の位置関係が変わり,睡眠時無呼吸症候群になるようになったのだと.しかし,その代わりに人類は自由に発話可能になり,結果として言語を獲得して,それにより文明を得た,ということらしい.

そんなことを思い出しながら出勤したら,無性に背中が痒くなった.考えてみると,背中というのは多くの人にとって,唯一自分の手が満足に届かない場所である.ということは,背中がかゆくなったら,他人に頼るか,孫の手のような道具を使わないと背中を満足に掻くことすら出来ない.

きっと,太古に,まだ石器もなかったころ,背中を掻きたかった人類の先祖が,木の枝かなんかで背中を掻くことを発見し,道具を使うことを覚えたのかもしれない.そこから石器を使うように進化し,あとは上記NHKの番組の通りだとしたら…

人類は背中に痒みを感じる神経を持ったことがすべての発端ということになる.今の文明も人類の繁栄も睡眠時無呼吸症候群も.

…にしても,いまだに背中がかゆくて困る.

コメント

_ What is distraction osteogenesis? ― 2017年09月04日 07時30分08秒

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