です・ます調2010年02月09日 12時18分14秒

我々の分野(に限った話ではないと思うが)では,論文などの文章を書くときは「である」調で,発表などでは「です・ます調」を用いる.ちょっとやっかいなのは,発表時のパワーポイントなどのスライドは「である調」で書くのに,しゃべる時は「です・ます調」になることである.

いままで,深く考えずにこう指導してきた.ところが発表をいろいろ聞いていると,ほとんど「です」が使われていない.「名詞+です」がときどき見られる程度である.例えば,「この原因は××です」みたいなケースである.ところが,これも多くのケースでは「この原因は××であると考えられます」のように,「ます」になってしまうケースが多い.

学生によっては「××の値が大きいです」のように「形容詞+です」という言葉を用いるケースがあるが,これは発表に使う言葉としてはとても違和感がある.なんというか非常に口語的なのである.会話で「今日はとても暖かいです」というのであれば違和感はないのであるが,発表中に出てくるとどうにも気持ちが悪い.文法的にどうなのかはよく知らないが.

ということは,発表は「ます調」と指導すればよいのだろうか?ちょっと調べた範囲では「ます調」という言葉は見当たらなかった.いろいろな発表をたくさん聞いていれば自然とそうなるような気もするのだが,なんで「です」がだめなのか?というのを説明するのはなかなか難しい.

コメント

_ 戸辺義人 ― 2010年02月13日 13時39分53秒

私も以前、形容詞の終止形に「です」をつけられないという問題に悩みました。
連用形や連体形を使うようにされたらいかがでしょうか。
大きい値を示しています。
今日はとても暖かく、センサネットワーク設置に適しています。

_ 本人 ― 2010年02月14日 12時26分42秒

なるほど.やっぱり「ます」になっちゃいますよね.
暖かいを温かいと書いていたことに今頃気がつきました.
こっそり直しました.

_ yt ― 2010年10月09日 05時52分51秒

駅のアナウンス:
「危ないですから白線の後ろまで下がって。。。。」
危ない + です
。。。。形容詞終止形 + です  は、多くの場面で使われてしまっていますね。

_ manicure ― 2017年04月08日 18時16分43秒

This is a really good tip especially to those new to the blogosphere.
Simple but very precise info… Thank you for sharing this one.
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