YSR blog

日曜日のことだが，昼過ぎに自宅にいると電話(固定電話)が鳴った．最近，携帯電話があるため，私に連絡を取るために固定電話に電話をかける人も少ない．このため，日中にかかってくる電話はほとんどがセールスの電話である．

それでも一応出てしまうのが悲しい性である．出てみると，少しの間音楽が聞こえ，テープの音声で「こちらは＊＊です．１２月＊＊日の＊＊市長選挙について調査をしております…」という案内が流れた．

小馬鹿にされたような気分になり，即座に受話器を置いたのだが，置いてから少し考えてしまった．この電話はメールで言うspamと大差ない．一回ごとに電話代はかかっているはずだが．

で，私と同様，すぐに切る人は多いと思われる．例えば人がかける電話だと，５人に1人が答えてくれるのに対して，このようなテープ音声だと20人に1人程度が答えてくれる，というぐらいの差はあるものと思われる(人数はもちろん適当である)．テープ相手だと切りやすいということもあるだろう．

それでも，人件費を考えれば多分テープの方が安いわけで，何人に不快な思いをさせようと，求めるデータを手っ取り早く収集するためには有効な方法なのかもしれない．

で，答えるのが20人に1人で，必要な数だけ回答が集まった時点で終了するのだとすると，もしも私が切らないでアンケートに答えていれば，私以外の19人(期待値は10人？)程度が不愉快な思いをしなくて済んだのかもしれない(人数はもちろん適当)．

だったら，次回は適当に答えてやろうかな，とちょっと思わないでもない．人相手だとちょっと気が引けるむちゃくちゃな答えでも，テープ相手ならあまり罪悪感なく出来そうな気もする．まぁあまり適当に答えると，集計時にはじかれてしまうのだろうが．

そういえば，こういう統計は3000人の回答を集めると(母数が何人でも)ほぼ十分ということになっている，というような話を読んだ記憶がある(改めて探したのだが出典は見つからなかった)．仮に3000人から回答を得る必要があるとする．市長選挙の対象世帯数は約5万あり，一世帯から複数回答は得られないならば，全世帯に電話していたとしてもなんと16人に1人程度の回答率を見込んでいることになる．実際には日曜でも外出している人もいるだろうから，回答率の見込みはもっと高いのかもしれない．

逆に言えば，みんなで回答しなければこのようなアンケートは崩壊するはずである．でもなぁ，spamも全員で無視すればなくなるはずなのになくならないからなぁ…．うーむ．