査読という仕事2006年06月15日 02時31分02秒

最近,山のように学会関係の仕事が来る.その中に査読という仕事もある,というか結構多い.

査読というのは他人の書いた論文を読んで,それがよいかどうかを判定するものである.場合によってはこの判定が著者の人生に影響を与えることもあるので,適当に読むわけにはいかない.

がしかし,あんまり読みたくなくなるような論文もままある.いや,読むのはまだ良いのだが,その論文について判定に関するドキュメントを書きたくなくなるような論文がままある.要するによく出来ていない論文である.特にtypoが多いとか文献番号がずれているとか図のタイトルが抜けているとか,そういったささいだけれども明らかなケアレスミスが大量にある論文は読もうというモチベーションが大幅に低下する.それでもアイディアが秀逸であるとか,読んでいて面白いとか,なにかあればまだよいのだが,そうでもないとなるともう全然やる気がなくなってしまう.

なくなってしまうのだが,その判断理由を文書にしなければならないのである.極端な話,よい論文は「非常に良い」と書けばよいのに対して,よくない論文はその理由を著者が分かるように書かなければならないのである.

こういう仕事は本当に憂鬱である.そして,今日はそんな仕事をずーっとしていた.

……どこか学生に対する指導に通じるものがあるような気がしないでもない.

コメント

_ aki23 ― 2006年06月15日 11時11分52秒

お疲れ様です.最近私も多いです.溜まっていたのをやっと片付けたんですが,また溜まりつつあります(^^;

_ 本人 ― 2006年06月16日 02時47分14秒

いいなぁ,全然片付かないです.毎年この時期は(理由はあるのですが)特にしんどいです.

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