北京初日2007年10月10日 00時13分38秒

成田でD氏に会う.なぜかこの会議に参加するために飛行機に乗ろうとするとD氏に会うことが多い.今回は普通のスケジュールより一日遅めにしたので,誰にも会わないかと思ったのだが….

結局,D氏と同じ便で北京に到着.成田で買ったお茶のペットボトルが,なぜか北京についたら無くなっていた.う~ん,機内では飲まなかったのだが,いったいどこに行ってしまったのだろう?搭乗口で待っているときに持っていたのは確か.その後の記憶がない.どこかで不審な飲み物扱いを受けていないとよいのだが.

北京の空港から,D氏と割り勘でタクシーに乗り,学会会場へ.北京博覧館というところなのだが,タクシーの運転手には英語も通じず,文字を見せても通じない.どうも漢字も結構違うらしい.それでもなんとかわかってもらって会場に到着.途中,オリンピックスタジアムと思われるところを通った.凝ったデザインの競技場である.が,工事中かも.これ以外にも道路やら高層ビルなどがいろいろ工事中.オリンピックに向けて大規模に整備しているようである.そのせいか,道路もきれいだし,なによりも道が広い.幹線は3車線,4車線は当たり前.ただし運転マナーは日本と比べるとかなり荒い.それでもトルコと比べるとかなりまともかも.

会場ではとりあえずレジストレーション.それほど混んでいないのだが,非常に時間がかかった.現金なら早いですよ,といわれたのだが,8000元(12万円!)もの現金を持っているはずもない.

その後,とりあえずすることもなかったので,D氏らと早めの夕食に.D氏のホテルの近くで探したのだが,なかなか適当な(高くなくておいしそうな)店が見つからない.結局,ホテル近接の日本食の店に入ってしまった.感じとしては居酒屋みたいな店である.が,食事はボリュームもそれなりで,値段も一人1500円弱とリーズナブルであった.市内を探せばもっともっと安そうである.

最後の難関が自分の泊まっているホテルへ行くこと.タクシーの運転手に私の言葉は通じなさそうなので,D氏のホテルの人に行き先を告げてもらってタクシーに乗車.なにせどこを走っているのかよくわからないので,結構ドキドキしたのだが,無事,問題なく到着した.

部屋はちょっと騒音がするものの,まぁ快適.

あとは明日,早起きしなければならないことが問題.

北京二日目2007年10月11日 00時07分24秒

初めて地下鉄に乗って学会会場へ行ってみた.レジストレーションした時にもらった一式の中に20元チャージされたsuicaのようなものが入っていたので,それを利用.乗車駅はホテルの目の前.これは便利である.

入り口の改札で機械にタッチ.2元(30円くらい)引かれて残り18元と表示される.これで10km程乗れるのだから安い.環状になっている地下鉄に乗ったのだが,ちょっと遠回りの方に乗ってしまった.といっても駅数でいって10駅ほど.30分かからずに目的の駅に到着.そこから徒歩10分ほどで会場に着いた.

なんでこれだけ広い北京で地上の電車ではなく地下鉄が発達しているのかはよくわからんが,きちんと定刻に着くしなかなか便利である.なにより安いのがよい.

それからは学会に缶詰.会場の出入りのたびに参加証をチェックされるのはともかく,金属探知器のゲートをくぐらせられるのには閉口した.バッグにノートPCが入っているので必ずピーっとなるのである.で,かばんを開いてくださいといわれ,チェックされてようやく入れる.さりとてかばんだけ別検査する仕組みになっていないので,かならずかばんを持ったままゲートを通らなければならない.そんな環境なのに,トイレは大部分がいったん外に出る必要がある.結局4回ほど荷物チェックを受ける羽目になってしまった.午後はだんだんピーっとなってもチェックされないようになったようだが.明日以降どうなることやら.

学会は,企業のデモスペースは広大なのだが,肝心のセッション会場は狭い.50人も入ればいっぱいの部屋が20ほどあるのだが,主要な会場はどこも立ち見であった.結局ほとんどのセッションで立ち見.非常に疲れた.内容は,まぁ例年通りか.あまり変な発表もなかったものの,新機軸を打ち出すような発表も見当たらないという感じである.

会場にインターネットカフェが併設されていて,そこでは中国のPCは利用可能.自分のPCを持ち込むと,そこのPCのLANケーブルを抜いて使っていいと言われる.無線LANもあるのだが,キーがわからずに使えない.SSIDを見る限り結構たくさんあるのだが,実は誰も使えないという不思議な環境.まぁ有線が使えるので不便ながらもそれほど問題ではない.

企業展示は,いまいち面白みに欠ける感じ.日本メーカで言うと,自動車メーカは元気だったが総合電機メーカは例年よりブースも小さく,とりあえず出してあるだけ,といったところか.開催場所と経営方針の関係なのだろうが,見事にカラーが分かれた感じである.

学会終了後,繁華街に行ってみる.王府井(ワンフーチン)というところで,広い道の左右にいろいろなお店が並んでいる.夕食は同行の方々といろいろ悩んだ挙句に全聚徳というレストランに行ってみた.目的は北京ダック.

3人で丸ごと一匹.これで200元弱.堪能した.堪能しすぎて気持ち悪いくらい.とにかく満足である.これで北京に来た目的は果たした…わけではもちろんないが,まぁやりたかったことが一つ達成された,かな.

写真はまた改めて.

北京三日目2007年10月12日 00時20分59秒

なんだかとっても歩いた一日だった,ような気がする.

朝一番にホテルから1kmほど離れた場所から「旅游」というバスに乗り,万里の長城へ.英語ではGreatwallというらしい.まったく下調べをしていなかったのだが,万里の長城を見られる場所は何箇所かあるようで,乗ったのはその中の八達嶺というところへのバス.思ったよりも小さく,しかも私を含めて5人くらいしかいない.そんなに不人気なの?っと思っていたら,数分乗ったところで別のバスに乗り換え.そっちは大きいバスで,ほぼ満席だった.なんだか席の間隔(前後)が狭い.足を入れるとそれでいっぱいである.

しばらくそのバスでの移動.最初と最後にガイドの女性がいろいろ説明しているようなのだが,中国語なので一言もわからず.そもそもこのバスに非中国人は数人しかいないっぽい.

最初に着いたところは万里の長城は見えるものの八達嶺ではないらしい.いろいろ説明があった後でこそこそっとガイドさんに英語で聞くと,ここは別のところ(居庸関というところらしい)で,行きたければ自分でチケットを買って行ってほしいとのこと.集合時間と,行きと帰りで同じ道を往復すればいいことだけ確認して出発.

とりあえずエライ上りである.万里の長城見物というより登山に近い.それでも,目の前に高いところがあれば登りたくなるサガなので,一生懸命登る.登っても登っても先がある感じ.50分ほど登ってようやく頂上に到着.その先の長城が見えるかと思いきや,長城はそこで終了.むぅ….しかし,景色は最高である.と同時によくまぁこんなものを作ったものよ,と感動.イメージしていたものよりもかなり雄大である.

バスの集合時間が迫っていたので,下りは痛い足にムチを打って大急ぎ.とはいえ,道は意外と狭いし,あちこちで休んでいる人や写真を撮っている人がいる.その間を縫い,うまく抜きながらなんとか集合時間ぎりぎりでバスに到着.ふぅ.すでに足は笑っている.

続いて,15分ほどで次の場所に到着.ここが八達嶺らしい.なぜか熊牧場のようなところを抜けてコースター?に乗車.これで途中まで上がれるらしい.前のところでがんばってしまってすでにへろへろの身にこれはずいぶん助かる.

コースターを降りると,そこから比較的なだらかに長城が続く.一番高いところまではそれなり距離はあるものの,比較的なだらか.居庸関よりはぜんぜん楽である.それでも休み休みなんとか一番高いところに到着.そこにはいくつかお店があるくらいなのだが,眺めはやはり絶景.万里の長城が目の前から右左に延びており,はるかかなたまで続いている様子は,予想していたとはいえ,やはり感動的である.

帰りは長城の脇にある道を歩いてみた.下から見る長城もなかなか雄大.どうしてこんなものを作ったのか,どうやって作ったのか,いろいろとナゾ.

帰りもコースターに乗車.ジェットコースターほどではないのだが,登りよりは早い速度で爽快に降りる.横に万里の長城を見ながら下りるのもなかなかオツなものである.コースターを降りてバスの方面に向かうところでトラブル発生.

おばさんに「違う,駐車場,遠い」と声をかけられてしまったのである.が,日本語と英語のちゃんぽんでどちらも片言.なかなかコミュニケーションが成り立たない.最初はなんか怪しい客引きかと思ったのだが,そうでもないらしい,いろいろ話してわかったのは,「日本人は別の駐車場を使うはず.だからあなたは間違っている.ちょっと遠いところの駐車場に(タクシーを使って?←ここの客引きだったのかもしれない)行きなさい」ということらしい.いくら私が,「間違いない.私はここでバスを降りたし,私は日本のツアーではない」といっても,同じことの繰り返し.最終的にコースターの乗車券を見せたらやっと納得してくれた.親切なのだろうが,コミュニケーションが成り立たないとしんどい.

駐車場のレストランでラーメンを食べる.うーん,私には微妙.安いから仕方ないか.のどが渇いたので緑茶を購入.が,甘い.どうも蜂蜜が入っているらしい.ん~,この驚き,つい最近どこかでも感じた記憶がある.がどこだったか思い出せない.ひょっとして日本以外では蜂蜜入りがスタンダードだったりして.

あとはまっすぐバスで戻り,天安門あたりを散策して今日は終了.残念ながら故宮は4時までに入らなければいけないらしく,近づくことも出来なかった.

デジカメの写真をノートPCに吸い上げられないので,写真は後日.

あれ?学会は?
……というところで目が覚めた.夢だったらしい.…ということにしておく.

北京四日目2007年10月13日 00時13分37秒

普通に学会に参加.

夜はGALA DINNERに参加.要するに一般の学会でいうバンケットである.ところが,GALA DINNERに関する情報がほとんどない.Sheng Fang Yi Yuan Ecosystem Restaurantというところらしいのだが,それがどこだか,どうやって行くのかあるいはバスが出るのか,そういった情報がないのである.

最後のセッション間際になると,シャトルバスが出るという掲示が出た.が,何時に出るかわからない.

最後のセッション終了後,会場前に出てみると大量のバス.どうやらこれがそのシャトルバスらしい.乗ろうとするとDINNERのチケットを回収され,そこでようやく詳細が書かれたパンフレットを配られた.遅いって….

どうやらそのレストランは結構遠いらしい.会場から20kmほどあり,帰りはタクシーは拾えないので,必ずシャトルバスで帰ってほしいとのこと.

バスが動き出す.何台ものバスが連なっている.よく見ると先頭のバスはなんとパトカーに先導されている.交差交通も各所で止められているようで,あちこちにお巡りさんの姿.なんだかとってもVIPな気分.

会場は本当に田舎,という感じの場所にある巨大なレストラン.どこがエコシステムなのかはさっぱりわからん.

GALA DINNERはビュッフェ形式の中華.が,大人数である.最初は各所に行列が出来て,食べ物をとってくるだけで大変.それでも(先日食べ過ぎたはずの)北京ダックをまたしても食べてしまった.やっぱりおいしい.

Floorshowとしてカンフーや京劇,フォーク?の演奏や手品,アクロバットなどてんこ盛り.なかなかに楽しめる演出ではあった.

結局2時間ほど楽しんだ後,早めにシャトルバスで帰還.帰りは空いているのと,バスがいろいろなホテルに向かったためか,パトカーの先導はなし.ちょっと残念.北京ではいろいろな建物がライトアップされているのが印象的.某TDLのパレードみたいでもある.

私のホテルは学会指定のものではなかったので,近くのホテルから徒歩で帰った.北京駅を初めて見る.ここもライトアップされてなかなかきれいである.一方で帰る途中の道は幹線にもかかわらず薄暗かった.まだギャップはなかなかに大きいようである.

北京展示館2007年10月14日 00時34分14秒

北京展示館
学会が開催された場所.赤い垂れ幕は「第十四回ITS世界会議」を中国語で書いたもの.回⇒届はちょっと意外.

企業展示2007年10月14日 00時36分37秒

トヨタの展示
トヨタの展示.ほとんど体感ゲームである.というか体感ゲームでない要素がどこにあるのかわからなかった….ちなみにこのようなドライブシミュレータのようなもの,は本当にたくさんありました.

写真はCCTV(中国国営放送?)が取材しているところ.これ,放送されたのだろうか?

北京ダック2007年10月14日 00時38分48秒

北京ダック
丸ごと一匹で約200元(3000円ほど).シェフ(?)が出てきて切ってくれる.

北京ダックその22007年10月14日 00時40分16秒

北京ダック!
さらに北京ダック.

左上:巻かずに食べろといわれて最初に出てきた部分.皮はパリパリで,そのすぐ裏側にたっぷりと油が付いている.

右上:上記以外の部分は,皮に少し肉が付いた状態でカットされて出てきた.

左下:鴨肉を包む皮.かなり薄め.

右下:鴨肉にレタス?とねぎ,きゅうり,ししとう(?),甜面醤(?)などを付け,皮に乗せたところ.後は巻いて食べるだけ.

北京ダックその32007年10月14日 00時45分08秒

証明書
28万898匹目の鴨だったらしい.こんな証明書を頂きました.

全聚徳2007年10月14日 00時46分36秒

全聚徳
北京ダックを食べた店の外観.実は北京市内のあちこちに店があるらしい.さらに新宿にも支店があるとか.